ジェルネイルのオフはセルフで簡単にできますが誤ったやり方でオフすると自爪を痛めてしまうこともあります。実はジェルネイルで爪を一番傷めやすいのが「ジェルオフ」。そのため爪を傷めない正しいやり方をマスターすることが大切です。ここではプロネイリストがセルフでやる場合の正しい方法、自爪に負担を書けないコツや注意点をご紹介します。
ジェルネイルオフってどういうやり方があるの?
サロンに行かずに1か月の持ち、ツヤツヤの見た目という理由から人気のジェルネイル。
セルフでやる場合で大切なのが「爪を傷めないようにする」ということ
特にジェルネイルのオフは爪を傷めやすいので正しいやり方をおさえておくことが大切です。
今回は爪を傷めずジェルネイルをオフする方法とポイントをご紹介します。
ジェルネイルをオフするやり方はサロンとセルフの2種類ある
ジェルネイルを落とすやり方には
- ネイルサロンでオフしてもらう
- セルフ(自宅)でオフする
の2通りがあります。
ジェルネイルは慣れれば自分でもできるようになるのでセルフでやりたいという方も多いです。
ただし、できたら最初はネイルサロンでやってもらってやり方を見てからセルフで試すの確実です。
ジェルネイルのオフで必要な道具
まず初めにオフする手順と必要な道具をご紹介します。
ジェルネイルのオフで準備するもの
ジェルネイルのオフで準備するものの一覧です。
セルフでやる場合はあらかじめ準備しておきましょう
- ジェルネイルリムーバー: ジェルを除去する溶剤。アセトン入りのものを選びましょう。
- メタルプッシャー:ウッドスティックでもOK。 剥がれてきたジェルネイルを取り除く際に使います。
- ファイル(爪やすり): ジェルの表面を削るのに使用します。 100~150グリッドの荒めのもの選ぶ
- バッファー:ジェルオフ後の爪表面を整える際に使用します。 200~240グリット位。ポンジタイプが使いやすいです。
- コットン:リムーバーを爪に浸透させる為に使用します。 爪のサイズに合わせてカットしておく(四分割が一般的)
- アルミホイル:コットンに含ませたリムーバーの揮発を防ぐために使用します。 指に巻けるくらいのサイズにカット。指サックでも代用OK。
- キューティクルオイル:オフの後の乾燥した指先の保湿ケアに使います。
- (あれば)ゴム手袋やビニール手袋・ピンセット
たくさんあるのですが、実は家にあるもので準備できるアイテムも多いです。
例えばアルミホイルやコットンなどは皆さんお持ちだと思います。
ジェル用のリムーバーですが、アセトンでも代用できます。
しかし私個人としては保湿剤などが入っているジェルネイルオフ用のリムーバーがおすすめです。
ジェルネイルのオフのやり方
では次にジェルネイルのオフのやり方をご紹介します。
コットンを4分割に切ります
コットンは爪のサイズ用に小さく切っておきます。
爪の分だけ用意しておきます(通常は10個)。薄いものよりも溶剤をよく吸ってくれる厚めのコットンがおすすめです。
私の場合は、100円ショップのコットンをよく使っています。
ウッドスティック先端はなめらかにしておく
ウッドスティックを使って柔らかくなったジェルネイルをこそいでいきます。
そのまま使ってもいいのですが、いらなくなったファイルなどで先端をなめらかにしてから使うと痛くありません。
ちなみに、メタルプッシャーを持っている人はメタルプッシャーで代用することができます。
新しいファイルは面取りを忘れずに!
新品のファイルを使う前にネイルサロンでは「面取り」を行います。
面取りとは「ファイルの断面や縁を滑らかにする」という作業です。
実は新品ファイルの断面や縁は非常に鋭く、皮膚に当たると痛みを感じたり
施術中に皮膚を傷つけてしまう場合もあります。
そうならないためにも、古いファイルを使って、新しいファイルの断面や角部分をスライドさせて面取りをします。
お肌を傷つけないためにも必ず面取りは行いましょう
1.ジェルネイルの表面を削る
ジェルネイルの表面をファイル(やすり)で削ります。
表面のトップジェルは溶剤が染み込まないので艶が無くなるまで全体的に削っていきます。
一方方向にやすりで削っていきます。往復がけすると摩擦熱で熱くなるので注意しましょう。
さらに皮膚の側はファイルで傷がつきやすいので、周りの皮膚をしっかり押し下げて(スキンダウン)削ります。
このとき、力を入れ過ぎて自爪まで削ってしまわないように気を付けましょう。
カラーを重ねている場合はベースだけ残すイメージで軽く削ると削りすぎを防げます。
どのジェルネイルをくらい削るかについてはこちらで詳しく解説しています。
またストーンやホログラムを使っている場合は、パーツの角が出るぐらいまで削ればOKです。
力を入れて削ると熱くなるので、100~150グリッドの粗めのファイルで軽いタッチで削っていきます。
2. アセトンを染み込ませたコットンをアルミホイルで巻く
ジェルネイルの表面を削ったらアセトンを染み込ませたコットンを爪の上に置き、アルミホイルで巻いていきます。
アセトンを染み込ませたコットンは出来るだけ素手で触らずピンセットを使うようにしましょう。
アセトンの浸し方は色々ありますけど、私の場合はコップなどの小さい入れ物にコットンを入れて上からリムーバーを入れてコットンを染み込ませるようにしてます。
この方法だと、リムーバーの使用が少量で済むのでお勧めです。
アルミホイルの上にコットを置き、アセトンをたっぷり染み込ませます。
アセトンは揮発性が高いので少量ですとすぐに揮発してしまいますので、
コットンにたっぷり染み込ませてくださいね。
爪の上にアセトンをたっぷり染み込ませたコットンをおきます。
素手でアセトンを触ると肌によくありませんので、必ずピンセットを使用してください。
コットンを爪に乗せる前に、爪の周りの皮膚にアセトンでダメージを受けないよう、キューティクルオイルを塗って保護しておくことがおすすめです。
作業がしやすいよう、片手5本ずつオフしていきましょう!
3. 10分ほど時間を置く~4. ウッドスティックやプッシャーでネイルを取る
10~15分ほど置くと柔らかくなって来ます。
アルミを1本ずつ取り、ジェルネイルが柔らかくなって爪から剥がれ落ちていたらウッドスティックかプッシャーでネイルを取り除きます。
取れないジェルはそのままにしておきます(これ重要)
無理にはがすと爪を傷つけてしまうので無理やり取るのはやめましょう。
剥がれない場合ははもう一度ファイルでジェルの表面を軽く削り、
再度アセトンを浸したコットンをジェルの上に置いてアルミで巻きます。
5分ぐらいしてからもう一度チェックします。
特に爪の先端部分はジェルがはがれにくいです。これは爪先は温度が低いためにジェルが溶けづらく残るため。
とはいえちょっとは柔らかくなっているので「えい!」っとはがしてしまいたくなります。
実は私も以前、セルフ時代にやったことがあるのですがものすごく後悔しました涙。
セルフジェルネイルのオフで落ちない!時の原因や対処方法についてはこちらで詳しく書いています。
爪に残ったジェルはファイルで少しだけその部分を削り、再度アセトンで浸したコットンをアルミで巻いて数分おき様子を見ます。
4. スポンジファイルで爪全体をキレイにする
ジェルネイルが全体的に取れたら、ファイルで爪全体をきれいにします。
スポンジファイル(220グリッド程度)を爪全体にかけます。
こうすることでジェルネイルのオフで凹凸した爪も滑らかになります。
この後再度ジェルを塗る場合は、スポンジファイルをかけずにサンディングをしていきます。
5.ジェルネイルでオフしたあとはネイルケア・ハンドケアを行う
アセトンを流すために手を洗います。
そのあとネイルオイルなどで保湿をしっかり行いましょう。
アセトンは爪や爪回りの皮膚を乾燥させるのでしっかり保湿を行うことが大切です。
ただしこの後ジェルネイルを再度塗る場合は、保湿をせずにプレパレーション(下準備)に進みます。
ジェルネイルをセルフでオフする際の注意点
ジェルネイルオフは簡単にすることができますが爪を痛める可能性もある施術です。
ここではセルフで爪を痛めないための注意点についてご紹介します。
1. 無理にはがさない
ジェルネイルのオフで一番大切なこと。
それは「無理やりはがさない」ということです。
無理にはがそうとすると爪の表面ごとはがれてしまい爪が薄くなってしまいます。
特にアルミホイルを取った後にジェルネイルが柔らかくならない場合は要注意。
力を入れて剥がすのではなく、もう一度アルミを巻いて柔らかくするようにします。
私自身、ネイルスクール時代はめんどくさくて多少固いジェルネイルも取ってしまっていました。
そのせいで爪が薄くなったのは・・・言うまでもありません(涙)。
爪が薄くなるとしばらく(3か月ぐらい)はネイルをお休みしなければならないので
セルフでもできるだけ爪を傷めないようにすることが大切です。
2.アルミで巻いたらしっかり10分ほど時間をおく
ジェルネイルのオフってめんどくさいから・・・・
と言ってほんの3分ぐらいで剥がしたりするのはNGです。
ちゃんと10分ぐらいの時間をおくことが大切です。
ちなみに除光液でジェルネイルをオフすることはできなくは・・・ないです。
時間が短いとその分ネイル柔らかくならないのでキレイにオフできないからです。
時間を早めてしまうと爪を傷めてしまうだけでなく、中途半端にジェルが残って汚く見えてしまいます。
しっかり時間をおいてからジェルオフするようにしましょう。
3.換気を必ず行う
ジェル用リムーバーにはアセトンが入っていることが多く換気が必要です。
窓を開けたり、換気扇をつけたりと換気しながら行いましょう。
私のネイルサロンでは必ず換気扇を付けています。
換気扇でなくても窓を開ける、ということが大切です。
さらに窓を開けた場合には、扇風機などで風の流れを良くしてあげると換気効果がUP。
窓を単に開けるよりも匂いがこもりにくいので是非やってみてください!
またアセトンは揮発すると下の方にたまるので、小さなお子様がいる場合は注意が必要です。
4.タバコなどの火気厳禁
リムーバーにはアセトンが入っています。
アセトンの特徴として、強い「引火性」「揮発性」があります。
アセトンは寒い冬でも引火の可能性がありますので使用には注意が必要です。
換気はもちろんですが、ジェルネイルオフ中にタバコを吸ったりするのは厳禁です。
また目に刺激を感じたり、めまいや吐き気を感じたりと異常を感じた場合はすぐに使用を中止するようにします。
特にアルミを巻いたまま、たばこを吸ったりすると引火する恐れがありますので絶対にやめましょう。
アセトンは火がなくても引火する場合もありますので、ヒーターなどを近くで使用するののもNGです。出典:JNA
という注意事項を踏まえたうえで早速始めましょう♪
ジェルネイルは除光液ではなく専用リムーバーを使う
般的なタイプはソークオフジェルと言ってアセトン入りの溶剤で落とします。
一方で同じアセトンが入っている除光液がありますが、ジェルネイルのオフには適していません。
オフ専用のリムーバーを使いましょう。
理由としては「アセトンの量が少なすぎて、しっかり落とすことができないから」です。
一方で、ネイルの表面をしっかり削るなどすれば除光液でも落とすことはできますが、これはマシンを使わないと難しいです。
(もののすごく時間がかかってしまうので)
今回は専用のリムーバーを使った落とし方をご紹介しました。
ジェルネイルオフに関する関連動画
動画1
ジェルネイルのオフに関する関連動画です。元ネイリストが簡単なやり方をご紹介しています。
アルミホイルに弁当用のアルミを使ったりと工夫が半端ない!!その手があったか!!
と正直目からウロコでした(笑)
セルフでやる方は是非一度ご覧ください↓
動画2
私も大大ファンのnailist mikaさんの動画です。わかりやすくジェルネイルのオフを紹介しています。セルフでもネイリストでも正統派のやり方を観たい人はぜひこちらをチェックしてみてください↓
ジェルネイルのオフをネイルサロンでやってもらうという方法も
ジェルネイルのオフがめんどくさいときはサロンでやってもらおう!
正直言うと、ネイリストでもオフってめんどくさいです(笑)。
私ですら出来たら自分のジェルネイルオフはやりたくないです。
正直、セルフでやる場合は1時間以上の時間がかかってしまいます。
もし落とすのがめんどくさい、という場合にはネイルサロンでやってもらうという方法もあります。
ジェルネイルオフで特にめんどくさいのは「表面削り」です。
上手く削れず、時間がかかってしまいます。
一方でネイルサロンの場合には、ネイルマシンで削るので実は削りはそれほど時間がかかりません。
実は最近のジェルネイルはトップジェルだけじゃなくカラージェルも落ちにくくなっています。
その分表面の削りがすごく大切なんです。
もし時間や手間をかけたくないならネイルサロンで落としてもらうのがお勧めです。
ジェルネイルのオフをサロンでやってもらう際の料金は?
ジェルネイルのオフをサロンでやってもらう際の料金は地域やお店によって違いますが
相場は2,000~3,000円ほど。
ちなみに私のネイルサロンの場合、私のサロンで施術したネイルのオフは実質無料です。(ただしジェルネイルの料金はかかります)。
こんな風にお店によって「自店ジェルオフ無料(そのお店で付けたネイルを落とす料金は無料)」
という場合もありますので、以外に安い値段で出来る場合もあります。
※自店ジェルオフ無料は付け替えのみが多いです。なのでネイルの料金はかかります。