ジェルネイルはコスパもよく可愛いデザインも多いことからネイルサロンだけではなくセルフでも人気です。一方でめんどくさい、といわれているのがジェルネイルオフ。塗るとき以上に落とす際に非常に手間や時間がかかってしまいます。今回はジェルネイルオフの時短テクと便利アイテムをプロネイリストがご紹介します♪
ジェルネイルのオフがめんどくさい時の対処法
ジェルネイルオフしやすいネイルをするのが一番簡単!
ジェルネイルのオフがめんどくさい・・・
実はこれってネイリストでもそうです。
ジェルを塗るのは比較的スムーズでも、オフはそうはいきません。
削ってアルミで巻いて、10分待つ・・・これが苦痛です。
実際私自身もあまりに忙しかった時にはめんどくささを少しでも軽減するために、色々試行錯誤しました。
結論としては【オフしやすいネイルをする】というのが一番です。具体的には
1.シェラックなど落ちやすいトップジェルを使う
2.ピールオフジェルをする
3.マニキュアにする
といった方法。では次に詳しく解説します。
シェラックなどのオフしやすいトップジェルを使う
ジェルネイルのオフがめんどくさい理由の一つに【表面削り】があります。
これはトップジェルはアセトンがしみこまないため、最初に表面をファイルで削る必要があるというもの。
表面を削るとダストで部屋が汚れてしまったり、吸い込んでしまったりと結構大変です。
ネイルサロンでもダスト吸引機を使って吸いながらやっているぐらいです。
一方であまり知られていませんが、【表面削り不要】のトップジェルも売られています。それが
1.CNDシェラック トップジェル
2.by naillabo トップジェル
この2つです。
CNDシェラックはご存じの方も多いと思いますがアメリアのネイルブランドです。
もともと2週間タイプのジェルとして発売されています。
海外のネイルサロンなどに行くと、スカルプの仕上げとして使っていたりします。
こちらを普通のジェルの上にトップジェルとして使用することで、オフする際にめんどくさい表面削りが不要に。
ただし強度はそれほど強くないので1か月以上持たせたい、という人やサロンでは不向きかもしれません。
2.by naillabo トップジェル
2つ目のby naillaboは日本のブランドです。
ネイル業界ではかなり古くからある老舗、ネイリストの間でも非常に信頼されている心強いブランドです。
こちらのトップジェルも表面削り不要でオフできるのがうれしい。
さらに価格もかなり抑えられているので手軽に試せるのがうれしいですよね!
サロンクオリティーを重視し、つけたてのツヤがオフする時まで持続する、こだわりのトップジェルです。
初めての方でも簡単なノンサンディングタイプで、OFFも簡単です。
◇爪を削らず、爪に優しい、トップジェル。
◇オフ時のサンディング不要です。
◇持続性は2週間以上。※生活環境により変化します。 引用:naillabo
持続性は2週間以上、とありますので、3週間ぐらいは持ちそうです。
特にオフ時のサンディング不要ジェルは比較的持ちが落ちるので、アセトンや水仕事を避けるなどネイルを丁寧に扱ってあげましょう。
ピールオフジェルをする
塗ったジェルをぺりっと剥がせたらうれしいですよね。
実はそういった、ピールオフタイプのジェルネイルというのがあります。
ピールオフタイプのジェルは、他のジェルと同じように専用ライトを照射して固めます。
そしてジェルネイルオフしたい時はシールを取るようにぺりっとはがします。
あのめんどくさいサンディングやアセトンなどが必要ないのがうれしい!
ただし、先ほどの2週間タイプのトップジェルと同じく、普通のジェルよりも持ちの点では短いです。
平均1~2週間は持つように作られているので、旅行やイベントの時だけネイルを楽しみたい!という人に向いているジェルです。
セルフネイルやジェルオフを時短にしたい!という人にお勧めですのでぜひ試してみてはいかがでしょうか?
マニキュアにする
マニキュアはオフの観点からすると一番簡単です。
理由は【除光液を付けたコットンでこすればすぐに落ちるから】
ジェルネイルのオフにかかる時間が40分ほどとすればマニキュアは10分程度。
持ちの観点でいうとジェルネイルには及びませんが、オフのしやすさを考えると根強いマニキュアファンがいるのもうなずけます
ジェルネイルのオフがめんどくさい!ときに使いたい便利グッズ
次にジェルネイルのオフがめんどくさい時の便利アイテムを使った方法をご紹介します。
1.アルミ不要のネイルクリップを使う
1つ目はネイルクリップを使う、という方法です。
ネイルクリップとは指先に挟む専用クリップ。
ネイル表面をサンディングした後に、リムーバーを浸したコットンをネイルの上に置いて上からクリップで挟みます。
これだとめんどくさいアルミを巻く必要がないので時短になると人気があります
今では100円ショップでも手軽に購入できますのでこういった方法で簡単にオフする方法もあります。
2.指サックを使う
実は私も愛用しているのがこの指サックです。
これだとアルミで巻かなくてもよい一方で、揮発防止の手袋をする必要もないし、非常に簡単です。
さらに10分置いている間に指先が使える!これが一番うれしいですね。
難点は・・・ちょっと値段が高いことです。ネットショップで購入できますが、
相場は1個10円ぐらい。
つまり10本の指をオフするとなるとそれだけで100円かかってしまうわけですね。
ネイルサロンで広まらないわけだなぁ・・・しかしこの方法はかなりお勧めですので時短をしたい方はぜひ一度お試しください♪
3.クリームタイプのジェルオフ材を使う
最近知ったのですが、クリームタイプのジェルオフ材というのもあります。
これはサンディングしたネイルにジェルオフクリームを塗ると
ジェルが柔らかくなる、というもの。
液体ではなくクリームタイプなので垂れることもなくアルミも不要。
簡単に落ちるのがうれしいですよね!
ジェルオフがめんどくさい!プロがやってる時短のコツ
実はネイルサロンでもジェルオフって非常に神経を使う作業でもあります。
短時間できないと、ネイルアートをする時間も減っちゃうし、アセトンで爪も乾燥しちゃう。
だからネイリストって短時間でジェルネイルのオフできるテクニックを日々研究しているんです。
ここではネイルサロンでよくやる時短テクをご紹介します。
1.ファイルのグリッド数を粗いものに変える
1つ目は【ファイルのグリッド数】を粗いものに変える、ということ。
最初にジェルネイルの表面を削っていきますが、これは粗いファイルのほうが時短になります。
私はネイルマシーンでを使いますが、それでも一番粗いビッドを使います。
ファイルでもそうです。
ネイルサロンの場合、200グリッドのファイルを使う、ということはまずないです。
180ぐらいのファイル・・・これも私は使わないです(使うサロンもあるかもしれませんが)
ジェルオフの表面削りで使うなら100グリッドぐらいのファイルが一番やりやすいです。
メリットとしては
1.サクサク削れるので熱くならない
2.軽い力で削れる
3.時短になる
ということ。目の細かいファイルだとつい、力を入れて削ってしまうので
熱が出たり、うっかり自爪を削ってしまうこともあります。
爪が動かない程度に軽い力でサクサク削るほうが早いですし、爪への負担も少ないです。
削る場合は自爪を削らないように注意しながら削っていきましょう。
2.カラージェルまで削る
ジェルネイルオフ時の表面削りのポイントで大切なのが
【カラージェルまで削る】ということです。
ネットには【トップジェルを削りましょう】とありますが、実はこれだけではオフできないことが多いです。
ネイルサロンでやってもらったジェルは特にそうです。
理由は【カラージェルの中にもリムーバーがしみにくいものがある】からです。
最近のジェルは持ちをUPさせるために、カラージェルにも溶剤がしみこみにくいものもあります。
そういう場合、軽くトップジェルを削ったぐらいじゃ柔らかくなってくれません。
ネイルサロンでは【ところどころカラージェルに穴が開く】ぐらいに表面を削ります。
全部削る必要はないです。ところどころ虫食いみたいに穴が開いていればOK。
ただしこれはベースジェルを残した状態ですので、自爪まで削らないように注意しながら行うのが大切です。
3.オフしやすいベースジェル/トップジェルを使う
3つ目はオフのしやすいベースジェルやトップジェルを使う、という方法です。
ネイルサロンでもお客様の爪の状態によってベースジェルやトップジェルを変えます。
私の場合だったら、水仕事の多い人はハードトップをかけたりします。
逆に、オフしにくい人は密着度の高いベースジェルを使う、というのは避けます。
ではセルフでは実際どんなジェルを使ったらいいでしょうか?
トップジェルだったら先ほど紹介した【2週間タイプ】を最後の仕上げとして使う、という方法です。
個人的にはnaillaboのような日本のブランドのほうがいいです。
というのも、アメリカのような海外ブランドはブランド同士の相性はいいのですが
違うブランド同士を使うと持ちが悪くなる、ということがよくあるからです(gel color by opi なんかがそうです)
なのでネイルサロンではそういった相性を事前に自分の爪で実験したりするのですが
セルフとなるとそうはいきませんよね。
その点、ネイルラボのジェルは、いろんなネイルとの相性も比較的良い、というのはネイリストの間でいわれていました。
こちらのブランドからはベースも出ていますのでオフしやすいジェルを探している方にはお勧めです。
これだけはNG!ジェルネイルのオフでの注意点
いわゆる【どぶ漬け】は危険なのでやめよう
今回ジェルネイルオフについていろいろ私なりに調べてみてびっくりしたのが
いわゆる【どぶ漬け】を紹介しているサイトがありました。
あれ、危険なのでやめましょう。
ジェルオフのどぶ漬けとはつまりフィンガーボールの中に湯煎したアセトンを入れて
そこに指先をつける、というやり方。
確かによく落ちます。はい。多分アルミでやるよりも何倍か時短になります。
でも危険なのでネイルサロンでもほとんどどこもやってません。
実は日本ネイリスト協会(JNA)でも注意喚起が出ています。
人工爪をオフする際に、アセトンに直接、指先を浸すような使用法をしていませんか?いわゆる“ドブ浸け”は絶対にやめましょう。 引用:JNA
よく【どぶ漬け】は短時間なら、お肌にそれほど負担じゃないから別にいいんじゃないの?といわれますが、
NGな理由は【消防法】の観点からです。
どぶ漬けの方法はアセトンが揮発して部屋中に滞留することになります。
特にアセトンは引火点が低いため、こういった使い方でジェルオフするのは非常に危険といえます。
ジェルネイルのオフ!ネイリストはマシンを使ってやってるよ!
ジェルネイルのオフはネイルマシンを使った方が楽
ジェルネイルのオフのやり方で
「表面を何で削るか?」というのがよく聞かれます。
大きく分けて
ファイルを使って手で削る
ネイルマシンを使って削る
この2つがあります。結論からいえば
ネイルマシンを使って削った方が正直楽です。
ただしネイルマシンを安易に取り入れるのは、セルフのジェルネイルオフでは注意が必要です。
以下にデメリットや危険についてご紹介します。
ただしネイルマシンはデメリットや危険もあるので注意
ただし、ネイルマシンで難しいのが
うっかり削りすぎてしまい地爪まで削ってしまう
摩擦熱が熱い!
という問題があります。
私も最初マシンを使うときは硬化熱で悩みました。
今はビットや削り方を工夫して出来るだけ硬化熱を出さないようにしています。
もしセルフでジェルネイルのオフをする場合にはマシンは安易に手を出さない方が賢明です。
最初はファイルで削ってみて、慣れてきたらマシン
これがいいのではないかと思います。
マシンも誤って削るとケガをする場合もありますので行う際はよく調べてからがいいと思います。
実際私もネイルマシンセミナーにはいくつも通いました。
※もちろん最初は地爪を薄くしないようかなり練習しました。
最後に
今回はジェルネイルのオフがめんどくさい時の時短テクニックや便利アイテム、最後にJNAから出ている注意点についてご紹介しました。
まとめるとやり方としてはまず
1.ジェルオフしやすいネイルをする
2.便利アイテムを使う
3.ジェルネイルを落とすやり方を工夫する
ということがあります。
1の場合、オフ時のサンディングが必要ないシェラックやnaillaboのジェルを使うという方法が効果的です。
2の便利アイテムとしては100均で売ってるネイルクリップなどを使う、という方法もあります。
さらに私が愛用している指サックも非常に時短になります、。
最後にネイルサロンでやられている時短テクニックもあります。
一番簡単なのがファイルを粗めのものに変えて、カラージェルまで削るという方法です。
特に最近のジェルは落ちにくくなってますので、カラージェルを一部削ってしまったほうが正直オフしやすいです。
そして最後に注意点もご紹介しました、
フィンガーボールなどにアセトンを入れ、指を直接入れる【開放型のどぶ漬け】はNGということです。
これはお肌や爪が痛むどうこう、という話ではなく消防法の観点からよくない、ということです。
ジェルネイルのオフは揮発しやすい溶剤を使いますので、必ず喚起をしながら行いましょう♪
めんどくさいジェルネイルのオフを簡単にして楽しいネイルライフを送っちゃいましょう♪