ネイルをしていたら爪の先端白い部分が増えてびっくり・・・という事ありませんか?これは爪が皮膚から少しずつはがれている状態です。一方で爪が傷んでいて爪が白くなる場合もあります。今回は爪の白い部分が増える5つの原因をネイルの観点からご紹介します。
爪の白い部分が増える5つの原因
爪の白い部分が増えるのは
爪と爪床(皮膚)の間に角質ができ爪甲が皮膚から外れた状態
原因はジェルネイルによるカブレや無理なピンチによる外傷などによっておこる場合も。
さらにカンジダ感染、甲状腺機能異常などによっても生じる。
引用:(JNAテクニカルシステム~ジェルネイル~)
つまり爪が皮膚から外れてしまうために、白い部分が増えてしまうということです。
ちなみにはがれてしまう状態を【剥離】といいます。
爪の白い部分が増えてしまう原因は様々ありますがネイルの観点から4つに分けてご紹介します。
原因1:ジェルネイルによるかぶれ
白い部分が増えてしまう原因の一つとして【ジェルネイルが爪回りの皮膚に流れた】ことによるカブレです。
ジェルネイルを塗る際に皮膚についてしまったりさらには爪の裏にまでジェルが流れたままで硬化してしまうとカブレを起こしてしまうことがあります。
その【カブレ】が爪の白い部分が増えてしまう原因になることがあります。
対策:皮膚についたジェルはしっかり拭き取る
カブレで皮膚に異常がある場合はネイルはお休みします。
さらにジェルをする場合はかぶれを防ぐことが大切です。
- ジェルネイルは皮膚につかないようにする
- 皮膚についてしまったジェルはウッドスティックでふき取る
- 爪裏もチェックしジェルがついていたら拭き取る
といったことが大切です。
もちろんネイルサロンでもこういったことはチェックしますが見落としてしまう事も。
ひとつは【ネイルサロンの低価格化】による時間制限があります。
お客さん当たりの時間が限られているので常にネイリストは急かされていて、ゆっくりチェックしながらネイルを施術する・・・というのは難しいです。
ネイルもネイルはただ塗ればいい、というだけじゃなくて【できるだけ安全にキレイに仕上げたい】という事にもこだわって選んでいただきたいと思っています。
原因2:ジェル以外のかぶれ(接触性皮膚炎)
ジェル以外でもかぶれたりすることで爪の白い部分が増えることがあります。
かぶれる理由は様々です。
人によっては洗剤でかぶれを起こすこともありますし、手荒れを予防するゴム手袋でかぶれを起こすこともあります。
私も見たことがあるのが【親指】など1本だけ白い部分が増えるケース。
その人は皮膚科に行って薬を処方してもらっていました。
特に爪周りの甘皮が赤くはれていたら要注意です。
ネイルサロンでは腫れている場合はネイルできませんので治療をしてからにしましょう。
対策:皮膚科など専門家に相談する
まずかぶれの原因がわかっている場合は、できるだけ使わないようにします。
さらに爪周りが痛かったりかゆかったりしたら、ネイルはお休みします。
私の場合でしたら、あまりにも白い部分が気になるようでしたら皮膚科に行って相談します
あまりにも白い部分が下がってくるとそこに水がたまったりするので匂いがしたりするからです。
まずは様子を見て必要なら専門家に相談しましょう。
原因3:爪磨きや表面の削りすぎ
爪が薄くなりすぎると白い部分が増えてしまうことがあります。
私がネイルサロンでよく見るのが【爪磨き】です。
爪の縦筋を消そうとして表面を削りました・・・というお客様が以前お見えになりました。
みると
人差指
中指
薬指
この三本の爪の白い部分が大幅に増えていました。
聞くと爪に出来た縦筋を消すためにやすりで表面を削り最後に爪磨きで仕上げたそうです。
爪やすりはやりすぎると表面を薄くしますので、やり過ぎに注意します。
対策:爪磨きは月1回程度にする
爪磨きはやりすぎると薄くなってしまい、結果として白い部分が増える原因になることもあります。
そのため爪磨きをする際は以下のことに気を付けながらやりましょう。
- 爪磨きは2週間~1か月に1度程度にする
- 凹凸を削るならスポンジタイプのファイル(220グリッド程度)を使う
- 凹凸を完全に消すのではなく、ベースコートなどを塗りツヤを出す
- 再度爪磨きをする際は伸びてきたとこだけ行う
さらに薄くなってしまった爪はベースコートを3層ほど塗って保護します。
もちろん、磨きはお休みしましょう。
ちなみに私のネイルサロンでは薄くなってしまった爪には
ハードナ―入りベースコートによるマニキュア仕上げ
ハードジェルコーティング
ネイルフィルイン一層残し
という方法でネイルをしています。
薄くなった爪は厚く塗り過ぎるとかえって先端からジェルが剥がれてしまいます。
そのため強度の強いハードジェルでコーティングすることで爪の強度をUPすることが出来ます。
原因4:身体の病気
身体の病気が爪に影響を及ぼす場合があります。
白い部分が増える(剥離)原因の病気として
循環障害(リンパなどの病気)
甲状腺機能障害
などがあるといわれています。
爪を見るとその人の健康状態がわかる、とも言われていますので身体の状態が剥離となって体に現れることもあります。
対策:専門家に相談する
白い部分が増えていても、爪や周りの皮膚に異常がなければネイルサロンではネイルすることができます。
さらに気になる方は医療の専門家に相談しましょう。
原因5:皮膚の病気や感染(白癬など)
皮膚の病気によって爪が皮膚から浮いてしまい結果として白い部分が増えることがあります。
原因として
- 尋常性乾癬
- 湿疹・皮膚炎
- 白癬・カンジダ感染
などがあるといわれています。
皮膚の病気や感染の場合、ネイルサロンではネイルはできません。
病気や症状を悪化させてしまうことがあるからです。
対策:皮膚科などの専門家に相談する
ネイルをしている場合はネイルをお休みします。
さらに必要であれば皮膚科などの専門家に相談しましょう。
爪の白い部分に関する関連動画紹介
爪の白い部分が増える剥離に関する動画を紹介します
動画1
爪の白い部分が下がっていく爪甲剥離についてわかりやすく紹介されています。
ぜひご覧ください↓
動画2
爪の白い部分が増えてしまい治療をしている人の動画です。
ネイルをしている人で心配な方はぜひご覧ください↓
コラム:爪の白い部分が増える原因について
爪の白い部分が増える『爪甲剥離とは?』
爪甲剥離とは、爪甲が皮膚から離れ、剥離が進行する状態の事を言います。
色も剥離した箇所が黄白色に変化します。
分かり易くいえば、爪の先から根元に向かって少しずつ剥がれていく状態。
そのため白い部分が増えるように見えます。
特に痛みは無く、剥がれ落ちることはありません。
しかし先端の部分が浮き上がってしまい、白色や黄色になるので見た目はあまり良くなく、ネイルで隠したいという人も多いです。
さらに剥離が進むと爪と皮膚の間に水が入ったりして臭いが生じることもあるようです。
実は私も一度剥離を経験したことがあります。
爪を伸ばして行くうちになおりましたが、最初は非常にビックリしました。
一度剥がれた剥離はくっつきませんが、新しい爪を伸ばすことで白い部分が改善する場合も多いです。
爪の白い部分が増える爪甲剥離の原因とは?
爪甲剥離の原因は様々です。
1.病気(鉄欠乏性貧血、循環障害、甲状腺機能異常、糖尿病、など))
2.皮膚疾患(尋常性乾癬、扁平苔癬、湿疹・皮膚炎、など)
3.局所性:外力(機械的刺激)や外傷、真菌性(カンジダ、白癬はくせん、マラセチア)、
ヘルペス、爪の接触皮膚炎(マニキュアやネイルポリッシュ、ヘアスプレーなど)、
爪甲下腫瘍(疣贅ゆうぜい、有棘ゆうきょく細胞がんなど)、光線性爪甲剥離など
メディカルノートより
このほか、『原因不明』というものも。
大きく分けると『病気(全身疾患)』『皮膚の病気』『その他』が挙げられます。
ネイルでいえば『接触性皮膚炎』があります。
さらにネイリストをやっていた私の経験上、『爪を薄くしすぎると剥離する』という事もあります。
以上、剥離の原因についてご紹介しました。
爪甲剥離(爪の白い部分が増えた時)の対処方法
爪の白い部分が増える剥離の対処方法は、原因によって異なります。
まず病気やカブレ、感染症の場合。
この場合は専門医を受診することをおすすめします。
カブレなどによる場合も同様です。
爪や皮膚に病気がある場合、ネイルをすると悪化することもあります。
そのためまず専門医に相談し、病気やけがを治療することを優先します。
私の友人ですが、以前親指の爪が一部剥離してたことがありました。
その友人の場合は皮膚科を受診し、塗り薬を処方されていたようでした。
塗り薬で改善する場合もありますので心配な方は専門機関に相談するのがいいと思います。
さらにジェルネイルで剥離する場合もあります。
その場合は爪が痛んでいたり、ジェルネイルで薄くなっていることも。
状態を見ながらネイルをするようにします。
爪の病気や感染症の目安(ネイルサロンの場合)
爪の白い部分が増える原因について分かったものの
【これって病気なのかなぁ】【もしくは感染症なのかなぁ】
と迷ってしまう場合があります。
特に、ネイルサロンでは感染症の場合は、ネイリストやほかのお客さんに感染を広げてしまう恐れもあるので見極めが大切と言われています。
そのため、【感染症かどうか?】を見極める方法としてネイルサロンでよく使われているのが
- 10本すべての爪が同じように剥離している場合は【病気】
- 1本のみとかで一部が剥離している場合は外因性やカブレ(感染症)
という基準です。
もちろんネイリストは医者ではないので診断することは出来ませんが【施術できるかどうか?】という見極めは大切です。
私がやっているネイルサロンでも白い部分が下に広がった剥離のお客様は一度専門医にご相談するようにお願いしています。
【コラム2】爪の白い部分が増えてもネイルはできる?
基本はネイルできるが症状が進んでいる場合はお休みする
爪の白い部分が増えるとネイルは出来るんでしょうか?
これは場合によって異なります。
身体の病気の場合。
専門医にご相談ください(ネイリストの管轄外なのですみません)。
かぶれや炎症の場合、これも一度専門医にご相談するのがいいです。
実は私も肌が弱く、指がかぶれることがあります。
私の場合、かぶれの原因がわかっているので(薬用せっけんでかぶれることが多い)症状が出た場合はドラッグストアで買った湿疹用の塗り薬を塗っています。
さらに絆創膏を貼ったり、ゴム手袋をして施術。
症状が改善したら素手でジェルネイルをしてます。
さらにジェルネイルなどで爪が薄くなってしまって白い箇所が増えていても状態が許せばネイルすることが出来ます。
ただしあまりにも爪が薄くなるとかえってジェルネイルがはがれやすくなります。
私のネイルサロンではこういう場合は
シルクで補強したり
爪を短くする(先端が特に薄くなりやすい)
といった技法を取り入れています。
ネイルで爪が痛んでいる場合は、状態に応じてネイルを長持ちさせる工夫が必要です。
まとめ
爪の白い部分が増える5つの原因と対策をネイルの観点からご紹介しました。まとめると
原因1:ジェルネイルによるかぶれ
原因2:ジェル以外のかぶれ(接触性皮膚炎)
原因3:爪磨きや表面の削りすぎ
原因4:病気
原因5:皮膚の病気や感染(白癬など)
といったことがあります。
対策としては
- 身体や皮膚の病気の場合→専門家に相談&治療をする
- ジェルネイルの場合→皮膚にジェルネイルを付けないようにする
- 爪磨きはやりすぎない
といった対策があります。
ネイルが原因で爪の白い部分が増えた場合は特に爪が薄くなりすぎで剥離が起こった場合は、爪が伸びると同時に改善していく場合が多いです。
ジェルネイルはお休みし、ネイルケアに集中する、というというのも一つの方法です。
今回は爪の白い部分が増える原因と対処方法についてご紹介しました!