ジェルネイルって何でしょうか?最近はご自宅でもできるようになってきましたが、爪を傷めやすいという一面もあります。今回はマニキュアの違いや使い分けの方法をプロのネイリストがお答えします。
ジェルネイルに関する疑問をプロネイリストが解説します
ジェルネイルとは?
ジェルとは【爪に塗るネイルの材料】のこと。
マニキュアはサラサラしていますがジェルネイルは水あめのようなドロッとした形状です。これを専用のライトに入れると数十秒~数分でカチカチに固まるというものです。
現在ネイルサロンではこのジェルネイルがメニューの主流となっています。
自宅でも出来ますが機材が多かったり手軽さがマニキュアほどないことから【ジェルネイル=ネイルサロン】というイメージが大きいです。
持ちは約3週間~1か月程度。
マニキュアに比べて格段に持ちが長いので働く女性を中心に人気のメニューとなっています。
ちなみに私のネイルサロンでもジェルネイルもマニキュアもやっていますがお客様にはわかりやすく
- ジェル=爪に塗るプラスチック
- マニキュア=爪に塗るペンキ
とお伝えしています。
ジェルネイルは言葉通り爪に塗るプラスチックなので爪にがっちりついて除光液では剥がせません。
基本的に除光液で剥がします。ジェルネイルを剥がすことを【ジェルオフ】【ジェルオフ】と言います。
特にジェルはネイルアートのバリエーションが大きく、それが人気の一つです。
是非一度ジェルネイルでネイルアートを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ジェルネイルとマニキュアの違いは【落とし方】
一昔前ネイルサロンでネイルといえばマニキュアでした。
厳密に言えば
- アクリルスカルプチュア
- ハードジェル(溶剤で落ちない)
はあったようですが当時の主流はマニキュアだったようです。
その後ジェルネイル専用の溶剤で落とす「ソフトオークジェル」(ソフトジェル)が登場。
一気にブームとなりネイルサロンの主流になりました。ではそんなジェルネイルとマニキュアの違いって何でしょうか?
ジェルネイルとマニキュアの違いとして【落とし方の違い】が挙げられます。
マニキュアが除光液で簡単に落とせる(自宅で簡単に落とせる)のに対しジェルネイルはそうはいきません。
落とすのは時間や手間がかかるのが大きな違いです。
マニキュアは市販の除光液で落ちます。
ジェルネイルは専用のリムーバーでオフします。
オフする際には表面を削るってからリムーバーを付けたコットンを爪に置きさらにアルミホイルで巻いて10分ほど待ちます。
こうしてジェルネイルにリムーバーがしみ込むのを待ちます。
実はこの【表面削り】が結構時間がかかります。
ネイルサロンでは専用マシーンを使って一気に削っちゃいますが所要時間は30分程度。
慣れていない場合もっと時間がかかることもあります。
私のネイルサロンでもマニキュアとの違いとしてこの点を説明しています。
ジェルネイルとマニキュアは乾かす時間が違う
ジェルネイルとマニキュアの2つ目の違いとして乾かす時間が違うことが挙げられます。
マニキュアの場合は乾くまでに最低30分~1時間はかかります。
私のサロンでは【塗ってから1日は爪先をできるだけ使わないよう】お願いしています。
さらにカチカチに硬化するまで1日ほど。
ただししっかり乾かすとそのあと多少雑に扱ってもキレイに持ちます。
一方でジェルネイルは専用ライトに充てると瞬く間に固まります。この点が違います。
冬の時期のフットネイルなどではジェルを選ぶ人も多いです。
乾くのが早いというのが人気の理由です。
ジェルネイルとマニキュアの違いはネイルの持ち
ジェルとマニキュアの違い3つ目としてネイルの持ちが違うということが挙げられます。
マニキュアの場合持ったとして1週間から10日程度。
特によく使う爪先からはがれてしまいます。
水に弱いので水仕事をしている人ははがれやすいです。
一方でジェルネイルは3~4週間程度キレイに持ちます。
キレイに持つという理由からジェルを選択するお客様は年々増えています。
持ちというのが大きな違いの一つです。
ジェルネイルの場合3週間を過ぎると爪がかなり伸びてきます。
いくらジェルをしていても見た目のキレイ度は落ちますので付け替えをするようお勧めしています。
とはいえマニキュアのように剥がれることなく2週間以上過ごせるというのはすごいこと。
私のサロンでは水仕事が多い方はジェルネイルをお勧めしています。
ジェルネイルとマニキュアの違いはネイルのツヤ
違い4つ目はネイルのツヤが違うということです。
マニキュアは塗った直後から数日はキレイですが次第にツヤツヤはなくなってきます。
そのため1週間後にイベントがある場合はジェルネイルのほうがいいです。
このように両者はツヤという点でちがいます。
一方でジェルネイルは塗った時のツヤツヤはオフするときまでほぼ続きます。
ずっとツヤツヤ。これが人気の秘密じゃないんでしょうか?
ジェルネイルとマニキュアの違いは【強度】
違い5つ目はネイルの強度です。
メーカーにもよりますがジェルネイルをすることで爪の補強をすることができます。
特に私のネイルサロンでは爪が弱かったりジェルネイルは、剥がれやすかったりする方にはハードジェルといって補強効果のあるものを塗っています。
一方で補強の度合いではマニキュアはそうはいきません。
ジェルネイルのように爪を補強するというのは難しいです。
この点が大きく違います。
しかしマニキュアを塗ることで爪の乾燥防止になったり、ぐにゃっとなりがちな爪がしっかりしてくるのである程度の効果はあります。
今はハードナーといって爪の強度をUPしてくれるベースコートも売られています。
そのためジェルネイルをしない場合でもマニキュアは多少の効果はあります。
ジェルネイルをすることで爪の強度をUPすることができます。
ぐにゃっとなる爪でもカチカチに。
ただし間違ったジェルネイルの使い方でかえって爪が薄くなることもあるので注意が必要で
ジェルネイルとマニキュアの違いは【爪への影響】
6つ目は爪への影響があります。比較的マニキュアのほうが爪への影響は少ないという違いがあります。
しかしマニキュアを頻繁に塗り替えることで爪が乾燥して割れてしまうことも。
私のサロンではマニキュアの塗り替えは少なくても1週間以上開けることをお勧めしています。
とはいえジェルネイルのように【爪自体が薄くなる】という点では違います。
私のサロンのお客さんの中には【爪を痛めたくないから】という理由でマニキュアを選ぶケースも少なくないです。
一方ジェルネイルをすることで爪は多少薄くなります。
しかし爪も伸びちゃうので永遠に薄くなり続けるということはないです。
一番薄くなるタイミングって何でしょうか?それはジェルオフです。
私の経験上【雑なジェルオフ】ほど爪を薄くするものはないです。
ひと昔前だと爪が薄くなるほどサンディングするサロンもありましたが今では【スポンジファイル】でちょっとこする程度。
ご自身でジェルネイルをする際もオフは慎重に行う必要があります。
爪への影響を最小限にしたい場合はマニキュアがお勧めです。
ネイルサロンでは爪への影響が両者の違いの一つとして必ず説明しています。
さらに最近では【フィルイン一層残し】という技術がネイルサロンに広まりつつあります。
これはオフをせずにジェルネイルを上から塗り重ねていくというのが従来のものとの違いです。
これだと爪を痛めるジェルオフをせずに済みますので爪を痛めることはなくネイルを楽しむことが出来ます。
私のネイルサロンでもやっていますがお客さんからはとても好評です。
爪を痛めたくないけどジェルネイルをしたい、という方は是非やってみてくださいね!
ハードジェルとソフトジェル。ネイルサロンでやるならどっちがいい?
ハードジェルとソフトジェルをものすごくわかりやすく言うとこんな感じ。
- 【ソフトジェル・・・溶剤で落とせる】
- 【ハードジェル・・・溶剤で落とせない。落とす際はジェルの部分を削る】
どちらもはずす際はネイルサロンで落とします。
一見どっちも同じようにみえますけどネイリストの視点から見ると断然ソフトジェルがいい!です。
理由は溶剤で簡単に落ちるから。
ネイルサロンではジェルネイルを落とすことをジェルオフといいますが所要時間は30分程度。
逆にハードジェルだとひたすら削らなきゃいけないので時間もかかる。
それに落とすとなると爪ぎりぎりまで削るので下手な人がやると爪をごっそり削られる可能性もあります。
実は現在ほとんどのネイルサロンで扱っているのがソフトジェルです。
ハードジェルは爪の長さを延長する際に使ったりするなど用途は限られています。
ちなみに私のネイルサロンではソフトとハード両方のジェルネイルを使ってます。
私のネイルサロンでは水仕事が多くジェルが剥がれやすい方にはハードを部分的に使っています。
やはりハードはソフトに比べて断然剥がれにくいです。
こんな風に現在のネイルサロンでは
- 基本ソフトジェル
- 必要に応じてハードジェル
と使い分けているのが主流です。
ですので【ネイルサロン】に行く際には爪に関するお悩みを相談してみるといいと思います。
アナタの爪にあったジェルネイルでネイルしてもらうことができます。
ジェルネイルのメリット&デメリット
それが以下の通り。
- カワイイデザインが豊富
- 約1か月メンテ不要でキレイな状態をずっと保てる
- すぐに乾く
では一つずつ見ていきましょう。
ジェルネイルのメリット:かわいいデザインがたくさんできる!
ジェル人気の秘密はなんといっても【カワイイデザイン】です。
マニキュアと違ってライトに入れて硬化するまでゆっくり絵をかいたり出来るのでデザインの幅がとても広いのがメリットです。
私のネイルサロンでも【今回はどのデザインにしようかなぁ】なんていうお客さんばかりです。
それぐらいジェルネイル=ネイルデザインというイメージが大きいです。
マニキュアでは【まず無理!】というような複雑なデザインもジェルだったら可能にしてくれます。
ジェルネイルでは
【マーブル】
【埋め込み】
【ピーコック】
のような色の微妙なニュアンスの変化のあるアートが多いのが特徴。
はっきり塗り分けるデザインが多いマニキュアと違って色の微妙なニュアンスを楽しめるがメリットとして挙げられます。
ジェルネイルのメリット2:約1か月メンテが不要!
2つ目のメリットはジェルだと約1か月メンテ不要なのでキレイな状態をずっと保てるという点。
マニキュアだと数日で【爪先欠けちゃった?】となることもあります。
一方平均的な塗り替え期間は1か月程度(ブランドによっては2週間の場合もある)。
メンテ不要で約1ヵ月キレイなネイルを保てるって何かと忙しい女性にはかなり嬉しいこと。
もし1か月持たせるのであればフレンチなどの爪の根元がわかりづらいデザインをお勧めしています。
私のサロンでもジェルネイルは
忙しい女性
働く女性
とても人気があります。
忙しい方こそ指先をきれいにしてモチベーションをUPしていたい!
ということなんだと思います。というワケでジェルのメリットについてまとめました。
ジェルネイルってどうなの?という方是非一度ジェルのネイルアートにチャレンジしてみてはどうでしょうか?
キレイな指先だといつもの日常も楽しくなります。
ジェルネイルのデメリット:除光液で落とせない?
1つ目は自分でジェルネイルを落とすことが出来ない、というデメリットについてご紹介します。
ジェルネイルは例えると【爪にがっちりくっついたプラスチック】。
なので落とす際にも時間や手間がかかるというデメリットがあります。
もし落とす場合はネイルサロンでオフやジェルオフというメニューを選択します。
除光液でさっと落とせるマニキュアにくらべると【ジェルネイルってめんどくさいな?】と思うかもしれません。
それがジェルのデメリットなんです。
面倒でも定期的に付け替えしながら楽しむ。
これがジェルです。
ジェルネイルのデメリット2:爪が薄くなることがある
1回やっただけで極端に爪が薄くなるということはちゃんとしたネイルサロンではまずないです(以前はありましたが涙)。
今ですとジェルネイルで爪が薄くなったなぁと感じるのはこんな時です。
- 短時間でジェルを何度も付け替えた時
- ネイルが浮いちゃってそれを無理やりはがしたとき
- 人差し指や中指などよく使う指の爪。
つまり短期間でジェルネイルが剥がれてしまうとその分爪が薄くなってしまいます。
こういうことを書くと【ジェルって怖いなぁ?】と思うかも知れません。
爪を痛めないためには【ジェルネイルの付け替えをきちんとする】ということが大切です。
は普通にやれば3週間程度はきちんと持ちます。
しかし1か月を過ぎると次第に剥がれてきてしまいます。これが爪を痛める原因になります。
自分で剥がしたり、自然と浮いてくるのを待っていると爪まで一緒に持っていかれてしまうので定期的にネイルサロンでジェルネイルを付け替えをすることが大切です。
以上デメリットについてご紹介しました。
降格とジェルネイルのデメリットばかり書いているように思えますが実際はネイルサロンで大人気のメニューです。
デメリットをきちんと知って爪を守る方法を知っていればそれほど心配することはありません。是非参考にしていただければと思います。
ジェルネイルと硬化熱について
ジェルネイルで爪が熱いと感じるのはなぜ?についてご紹介します。
ジェルネイルで熱い時の対処法:ワット数が低いライトを使う
ネイルサロンでは【熱い】という場合には以下の2つの方法で対処します。
まず一つ目が【ワット数の少ないライト】を使うという方法です。
特に爪に直接塗るベースコートの際などは小さいワット数のライトを使います。
ワット数がすくないとじんわり固まるのでその分硬化熱も少ないからです。
ジェルネイルで熱い時の対処法:仮硬化を行う
次に【仮硬化】を頻繁にするという事。
とりあえずライトに数秒手を入れます。数秒でしたらまだ熱くならないのでこの状態で再度硬化します。
熱くなったら再度ライトから手を出します。
これを繰り返すとそれほど熱い思いをせずに硬化することが出来ます。
最後に既定の時間を連続で照射します。(じゃないと硬化不良を起こすため)
その他対処方法
次にジェルネイルの塗布量が多いということについて説明します。
塗布量が多すぎるとその分硬化熱が出てしまい熱くなってしまいます。
ジェルは適量を塗る、これがネイルサロンの鉄則です。
次に皮膚にジェルネイルが流れてしまっているケース。これは結構あります。
ジェルネイルは皮膚につくとアレルギーの原因になることもあるので皮膚についたジェルは硬化する前にしっかりふき取ってから硬化します。
ちなみにネイルサロンでは、ものすごい熱い・痛い・と感じたらまずは静かに(そして素早く)ライトから指を出すようにしています。
ライトから指を出すと熱は収まります。
最近は短時間で固まるライトが増えそれに伴い硬化熱も発生しやすくなっています。
基本的には【無茶苦茶熱い】ということはありませんが【熱いと感じたらライトから手を出す】これが基本です。
コラム:ジェルネイルに関する疑問についてお答えします!
ジェルネイルはどれぐらい持つの?
一般的な場合約3週間~1か月です。私のネイルサロンでは約1か月を目安にご来店するようにお勧めしています。
つまり持ちは約1か月です。
ちなみにマニキュアの場合には、大体数日~2週間程度。
マニキュアに比べるといかにジェルネイルの持ちがいいかがわかります。
ジェルの場合はこの周期でネイルサロンに通いネイルを付け替えします。
しかしいくら持ちがいいからと言ってジェルネネイルの付け替えをせずに1か月以上
そのままにするというのはNGです。
実はジェルネイルの問題点として
- 爪が薄くなった
- ジェルが剥がれやすくなった
がありますが多くはジェルネイルの
【定期的な付け替えをしていない】ことが原因のケースが多いからです。
中にはジェルが無限に持つと思っている人や付け替えは【ネイルが剥がれてきてからする】という人もいるぐらいです。
さらに少しずつ自分でネイルを剥いている、という人もいて正直恐怖を覚えました。
というのもジェルネイルを自分で剥いてしますと爪まで一緒に持ってかれてしまうからです。
定期的な付け替えをせずに放置すると爪のトラブルの原因にもなります。
私のネイルサロンでは必ず期間内に付け替えするようお伝えしてます。
確かにネイルサロンによっては【うちのジェルは1か月以上持ちます】と豪語してますが・・・
1か月以上放置した爪は伸びすぎたり根本が空きすぎてしまって正直美しいとは言えないですぞ。
キレイな指先を保つために長くても1か月に1回程度は付け替えするのがおススメです。
ジェルネイルが【浮く】って何?どんな状態の事?
浮くとは厳密には【剥がれる】ということです。
マニキュアの場合ははがれた部分はそのままどこかに行ってしまいます。
しかしジェルネイルの場合はがれてもそのまま爪と分離している状態です。
本当にイメージ通り【浮いている】という状態になります。
ちなみにネイルをした後爪が伸びてきて爪の根元が見えてきます。
これは【浮く】とは言いません。単に爪が伸びてきただけです。
ジェルが浮く場所は大体決まっています。
- 爪先
- 甘皮付近
- 爪のサイド(ストレスポイントの部分)
- 真ん中
では浮いてきたらどうしたらいいでしょうか?
まず一番やってはいけないのが【ジェルネイルを剥がす】ということ。この場合ネイルの大分部分はまだ爪にくっついています。
くっついている部分を無理やりはがすと爪まで一緒に持っていかれてしまいます。
剥がれた部分のみを爪切りでカットし引っ掛からないようにします。
セルフでジェルネイルをした場合は再度ネイルを塗ります。
ネイルサロンでやってもらった場合にはサロンでお直ししてもらうのが一番です。
今では多くのサロンが1週間以内でしたらお直しを無料でしています。1週間程度で浮いてきていても他はキレイだったらまだまだ持ちます。
きちんとお直しして持ちのいいネイルを楽しむことが出来ます。
ジェルネイルが浮く原因って何でしょうか?
原因はいろいろありますがネイルサロンでまず検討するのが以下の事です。
- プレパレーション不足
- サンディング不足
- 爪が薄すぎる・柔らかすぎる
まずプレパレ―ション不足ですがこれは爪の上に角質が残っているということです。
ジェルネイルをする前に爪の上についた角質はすべてキレイにする必要があります。
しかし角質が残っていると塗ってもしばらくすると浮いてきてしまいます。
ネイルサロンではネイル以上にこの【プレパレーション】に手間や時間を掛けます。
特に甘皮近辺のネイルが浮く場合は要注意。もう一度プレパレーションを見直す必要があります。
次にサンディング不足についてですがこれは【サンディングがきちんとされていないため】に起こります。
特に爪が巻いている人など爪の両端からジネイルが浮いてきてしまいます。
爪全体にきちんとサンディングすることでジェルネイルと爪がしっかりかみ合わさりはがれにくいネイルに仕上がります。
最後に爪が薄すぎるというケース。
爪が薄すぎるとしなってしまい、ネイルが浮いてしまう事があります。
また爪先を使いすぎる人も同じように爪先からジェルネイルが浮きやすくなってしまいます。
この場合は【ハードタイプ】に変えるとうまくいくことが多いです。
以上ネイルが浮く原因について書いてみました。
ジェルって見た目派手ですけどやってることは地味・・・・なんです。
是非浮きにくいジェルネイルできれいな指先をキープしてくださいね!
ジェルネイルのアレルギーってあるの?
実はあまり知られていませんが実はネイリストが【ジェルアレルギー】になるケースがたまにあります。
具体的には
- ネイル施術をしようとすると皮膚がかゆくなったりする
- ネイル施術をすると目の周りが腫れてきたりする
といったものです。ほかにもあるかもしれませんが私の周りの同業者の間では以上のような認識です。
一度アレルギーが出てしまうとジェルネイルの蓋を開けただけでかゆくなってしまうケースもあるようです。
特にネイリストの場合は厄介です。
ジェルネイルを扱わずに現在ネイルサロンやネイリストをやっていくのはほぼ不可能に近いからです。
そのためネイリストの間ではアレルギーにならないということをジェルをする際には気を付けています。
では次にアレルギーの予防方法についてご紹介します。
ジェルネイルのアレルギーを予防する方法
私がネイルサロンでアレルギー対策として行っているのは以下の通りです。
セルフでやるかたにも参考になりますので是非やってみてください。
- 素手で触らない
- 容器や筆はキレイにしておく
- 未硬化ジェルの拭き取りの際はピンセットを使う(これは慣れないと結構難しいです)
- ダストが舞うジェル削りの際は花粉症用の眼鏡をする
実は私も一時期ジェルをした後皮膚がかゆかったり赤く腫れたりといったアレルギーのような症状が出たことがありました。
そこで日頃の扱い方をもう一度見直すことに。
アルコール入りのウェットティッシュを常に用意。
器具やコンテナ・筆(の持ち手部分)についたジェルをウェットティッシュでこまめにふき取るようにしました。もちろん手についた場合もウェットティッシュで常にキレイにします。
その結果今のところは皮膚がかゆくなるということはなくなりました。
アレルギーがいつ発症するか、それは誰にもわかりません。
なので【出来るだけジェルネイルを皮膚につけないようにする】これが大切。
またダストについてもそうです。
実は私はジェルネイルの表面削りのダストのせいで目の周りが赤くなったり首周りがかゆくなることが良くありました。
これもいわゆる【アレルギー】の一つだと思います。
そのため今ではジェルオフの表面削りの際は
- 花粉症用の眼鏡
- マスク
- 首にタオル
- 専用のカーディガン
- 専用のエプロン
といった完全装備でオフをしています。
お客さんからはびっくりされるか爆笑されますけど、でも理由を話すと納得してくださいます。
もちろんダストをかぶったエプロンはすぐに洗濯します。
このようなちょっとした心がけでアレルギーになりやすい人でも症状を最小限に抑えることが可能です。
ジェルネイルがベタベタするときは硬化時間を見直す
ベタベタすぐ原因はいくつかありますが大きなものとしては
- 未硬化ジェルをきちんとふき取っていないから
- ジェルがきちんと固まっていない
があります。
まずは未硬化の拭き取りですがネイルサロンではコットンにエタノールをしみこませて拭き取りします。
私の場合は除光液でマニキュアをふき取るときのようにしっかりふき取りします。
この時にジェルが残っているとベタベタしてしまいます。
その場合は再度新しいコットンにエタノールをしみこませて拭き取りします。
次にジェルネイルがきちんと固まっていないという場合、表面がベタベタすることがあります。
これはジェルとライトの波長が合っていない、という原因のほかに
ライトが爪にきちんと当たっていない
硬化時間が足りない
ということがあります。
ネイルサロンではたいてい【仮硬化】をしながらジェルネイルを手早く仕上げていきますが仮硬化の時間は【全体の硬化時間】には入れません。
最後に決められた時間硬化します。
そうしないときちんとジェルネイルが固まってくれずベタベタしたり取れやすくなるからです。
私の場合、最後の硬化は親指と他の4本を分けて硬化します。
特に親指はライトの光が当たりづらいため念入りに硬化します。
ジェルジェネイルをきちんと硬化することでツヤも出ますしキレイな状態を長く持たせることが出来ます。
ジェルネイルは必ずしも薄くなくてイイ
ジェルは薄い方が上手と言われますが実際はどうなんでしょうか?
基本的にネイリストがいう【薄い】というのはセルフの方の【薄い】とは若干意味が違います。
おそらく多くの方がマニキュアのような【薄い】ジェルを想像すると思います。
しかしジェルの場合はこれでは薄すぎます(そのようなブランドもありますが)。
あまりにもジェルが薄すぎる場合ジェルに穴が開いたりする(縮み)のである程度の厚みが必要です。
基本的にネイルサロンでよく言われるのが【ジェルは適量を塗る】という事。
つまり薄すぎても厚すぎてもNGなんです。
薄すぎるというのは量が少ないということですので縮みの原因になることも。
特に仕上げの際にジェルネイルの場合ハイポイントを作ります。
ハイポイントとは爪を横から見た際に一番盛り上がっている部分のことです。
このハイポイントをキレイに作る、これがジェルの仕上げで大切なことです。
ハイポイントがキレイに作れると爪がキレイに見えます。
逆にどんなに薄いジェルでも爪の先端が盛り上がっているのはNGです。
美しいネイルとは言えません。また爪の薄い人は折れやすいのであえて少し厚めに塗るということもあります。
明らかにジェルネイルがポコッと浮き上がっているのは厚すぎますが適度な厚みがあるのが普通です。
ジェルネイルを仕上げる際の参考にしてゃいかがでしょうか?
ジェルネイルが分厚い方が良いこともある
ジェルが分厚いと見た目も良くないですし【もしかして下手なネイルサロンにあたったのかも?】と疑心暗鬼になってしまう事もありますよね。
しかしジェルネイルの厚みがあった方がいいこともありますのでご安心ください。
それを今からご紹介します。それが以下の場合です。
- ジェルで長さ出しをする場合(爪の長さを人工的に延長する場合)
- 折れてしまった爪の補修をする場合
- 薄い爪にジェルネイルをする場合
まず長さ出しをする場合ですがいわゆるスカルプチュアのことです。
スカルプチュアというとアクリル樹脂がメインでしたが、最近ではスカルプティングジェルを使った長さ出しが多いです。
スカルプチュアは強度が必要なのでジェルである程度厚みを出します。
そして最後はハードで仕上げます。
次に爪の補修をジェルネイルでする場合です。
割れてしまった爪を補修する場合、アクリルやシルクを使った補修をします。
その際に割れた爪の部分に厚めにジェルネイルを塗ることになります。
次に爪が薄い場合です。
爪が薄い場合ジェルネイルを2度塗りすることがあります。
例えばセミハードだったらベースコートを2回。
トップハードで仕上げる場合はトップコートを2回。
どちらも強度を出すために使います。
もちろん2回塗るのでその分分厚くなります。
このように爪の状態や施術の種類によってはジェルネイルが通常よりも厚くなる場合があります。
もし分厚いジェルネイルを避けたい場合には爪の根元のみを薄くするという方法があります。
私の場合、2度塗りする場合は1度目は爪の根元を塗らずに。
2度目で全体をコーティングするようにするとキレイに仕上がります。
ボトルタイプのジェルネイルで早く仕上げることが出来る
ジェルネイルにはマニキュアのような形状をしたボトルタイプとクリーム容器に入ったコンテナタイプがあります。
このどちらを使ったらいいか、ということですがジェルに慣れないうちはボトルタイプがいいです。
なぜなら断然ボトルタイプのほうが使いやすいので早く仕上げることが出来るからです。
そのため開業直後のネイルサロンやデビューしたての自宅ネイルサロンの場合、ボトルタイプのベースやトップをそろえておくとスピードアップになるのでいいと思います。
逆にコンテナタイプって正直使いづらいです。
まず容器がベタベタしちゃうのでそれだけでサロンワークの障害に。
ジェルネイルでベタベタして気づくと容器が指にくっついたりそのうち皮膚がかゆくなったり・・・
その点ボトルタイプでしたら蓋にハケがついているので非常にジェルネイルが扱いやすいです。
一方でボトルタイプのデメリットもあります。
それが【ジェルネイルの粘度が柔らかい】という事です。
なのでセルフレベリングはしやすいので塗りやすいのですがネイルアートには不向きです。
ネイルサロンでは硬さの違うクリアジェルネイルをそろえていますので状況によって使い分けることが多いです。例えばこんな感じ。
- ベースジェル・・・コンテナタイプ(筆で細かいところまで塗るため)
- カラージェル・・・ボトル/コンテナタイプ(ネイルアートをするならコンテナタイプがベスト。1色塗りならボトルタイプでもOK)
- トップジェル・・・セルフレベリングしやすいボトルタイプ
ボトルタイプは正直スピード感があるので私もネイルサロンでは重宝しています。
このように両者の特性を生かして使い分けるといいつものネイルもスピードアップします。
ちなみにジェルの容器は定期的にアルコールでキレイにするとベタベタせずに済みます。
ジェルネイルのブラシ選びで大切なのは薄さ
ブラシってどんなものを選んだらいいでしょうか?
実はネイルサロンのネイリストの多くは筆マニア。
おそらく20本以上は持っていると思われます。
では実際に使うブラシってどんなものがいいでしょうか?
このブランドがいい!という話はよく聞きますが今回は【そもそもの選び方】についてご紹介します。
まず筆選びで大切なのが【薄さ】です。
出来たら【薄い】ブラシを選んだほうがいいです。理由は【塗りやすい】から。
特にベースを塗る場合に重宝します。
薄いブラシだと甘皮周りギリギリまで攻めることが出来るからです。
逆に厚みがあると甘皮ぎりぎりまで塗った時に甘皮にジェルがついてしまう事も。
しっかりスキンダウンすればいいのですが、薄い場合だとそういう心配も少ないのでお勧めです。
次にブラシの形ですが色々あります。
実は用途によって使い分けるのが一般的なので一通りそろえるのがお勧めです。
とりあえずそろえたい形は以下の通り。
- ラウンド・・・一番使う形。ベースやトップなど塗る際に便利。薄いブラシのほうが塗りやすい。
- 平筆・・・フットジェルはスクエアのほうが塗りやすい。カラージェルもこちらの方がライン取りがしやすい場合も。変形フレンチやラインの修正などはスクエアがあると重宝する。
- フレンチ・・・フレンチ用のブラシ。また先端ラメをする場合にも重宝します。ジェルネイルはネイルアートを沢山するのでフレンチは1本持っていると便利です。
そのほかにもライン用など持っていた方がいいものも沢山あります。
ジェルネイルは技術も大切ですがそれと同じぐらい道具も大事です。
自分に合ったネイル道具を選んで素敵なジェルをしてみてはいかがでしょうか?
ジェルネイルはブランドをそろえた方がいい?
良くいただく質問として【ジェルネイルのブランドはそろえた方がいいでしょうか?】というものがあります。
結論から言えばどちらでもいい、と思います。
実際ネイルサロンでもブランドをそろえるというのはまちまちで
ベースジェルは●●ブランドだけを使っています!
というネイルサロンもあれば
ベース&トップ&カラーすべて●●ブランドでそろえています。
というネイルサロンもあります。実際それを売りにしているという部分ありますけどね。しかし多くのネイルサロンでは
- ベースジェル
- トップジェル
- カラージェル
どれもバラバラに使っている、というのが実際のところではないでしょうか?
実際私のネイルサロンもそうですし。
これは適当に選んでいるというよりもそれぞれのブランドのいいとこ取りをしているといった方が近いです。
一方でジェルメーカーからすると【同じブランドで統一してください】といのが一般的です。
そのためもしバラバラのブランドで使ってみるときには実際にまず自分の爪で試す。これが基本です。
ぶっつけ本番でお客様に使ってみると変色したり、その場ではよくても数日後にジェルネイルの調子が悪くなることが実際には起こるからです(本当にありました)。
そのためブランドが違う者同士を使う際にはまず自分の爪で【試してみる】というのがネイルサロンではお勧めです。
ノンワイプのトップジェルネイルを使う際の注意点とは?
最近ノンワイプタイプのジェルネイルが人気になっています。
ノンワイプとは未硬化ジェルが出ないタイプの事。
未硬化ジェルをふき取る手間がないと同時にジェルに触れなくても良くなるので、ジェルアレルギーを予防する効果が期待できます。
とはいえ実は私は自分のネイルサロンではノンワイプタイプのトップは使っていません。
理由はジェルネイルの【硬化熱】です。
未硬化が出なタイプの特徴として硬化熱が通常よりも出るということです。
つまりお客さんにとっては【熱い】ワケです。
感じ方は人によって多少違いますので【平気だよ!】というお客さんもいると思います。
しかし私自身のネイルサロンの方針は【安全第一】。
なので痛みや熱が出る可能性のあるノンワイプは一度導入したのですが結局辞めてしまいました。
もちろんセルフでやる場合やサンプルチップを作る際には重宝します。
実際私もサンプルチップを作る際はノンワイプのジェルネイルを使っています。
未硬化をふき取る手間がないのでものすごい楽です(笑)。
さらにノンワイプの硬化熱を抑える方法として
- ワット数の少ないライトを使う(ツヤが出なくなるデメリットもありますが)
- UVライトを使う
という方法もありますのでご自身のサロン環境に応じて使い分けていただくといいと思います
ハードジェルネイルとは?
ハードジェルとはジェルの1種です。大きく分けると
- ハードジェル(略してハード)
- ソフトジェル(略してソフト)
この2つがあります。
ハードジェルの一番の特徴は【アセトンで落ちない】という事。
そのためオフする際にはひたすら表面を削るしかありません。
ソフトが流行る前、ネイルサロンではハードが主流だったようです(私はそのころまだネイリストではありませんでした)。
しかし簡単に塗ったりはがしたり出来るソフトがネイルサロンの主流となりハードはあまり見かけなくなりました。
私自身がネイル業界に入った2013年頃になると【ハードって何?】という感じでした。
一方で欧米のネイルサロンではハードが使われることがあるそうです。
理由は【補強効果】があるから。
東洋人と違って欧米人は爪が弱く、補強としてハードをする場合があるようです。
ちなみにセルフやネイルサロンでジェルネイルをする場合、迷ったらまずは【ソフトジェル】がお勧めです。
もちろんハードジェルでもいいですが、手軽に落とすことが出来る方がお試しとしていいからです。
ハードジェルネイルとソフトジェルネイルの違い
色々な違いがありますが一番簡単な違いとはアセトンで落ちるかどうか?
ということです。アセトンで落ちるのがソフトジェルネイル、落ちないのがハードジェルネイルです。
そのためハードジェルをする際は上に載っているジェルを9割ほど削り落とし、残ったジェルの上から塗っていきます。
一方でソフトジェルネイルの場合は表面を削った後専用の溶剤を付けて落としていきます。
日本のネイルサロンでは【すぐに落とせる】という点が受けてソフトジェルが人気となりました。
というのもハードの場合、1層残して上から塗るので毎月ジェルネイルをする必要があるからです
日本のネイルサロンを利用する客層としてほとんどのお客さんが【特別な日のためにネイルをする】という人が圧倒的です。
そのため毎月ネイルサロンに通う必要のあるハードジェルネイルはどうしても敬遠されてしまうのだと思います。
一方でネイルサロン側としてはソフトネイルとハードネイルを併用して使うということがおこなわれています。
ハードジェルネイルは落ちにくい反面、強度があるというメリットもあるからです。
そのため剥がれにくくしたり、爪の長さを延長した際のコーティングとしてハードジェルを使うことが多いです。
ジェルネイルに関する関連動画
ジェルネイルに関する関連動画をご紹介しています。ぜひご覧ください。
動画1
ジェルネイルとマニキュアの違いについて紹介した動画です。それぞれのメリットデメリットを解説していますのでぜひご覧ください↓
動画2
ジェルネイルの上からマニキュアを塗っても大丈夫?プロネイリストが実際に検証した動画です。試してみたい!という方はぜひご覧ください↓
まとめ
今回はジェルネイルについて紹介しました。参考にしていただけると嬉しいです。ほかにもネイルに関する記事を書いていますのでもしよければお読みください。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました!是非楽しんでいただけると嬉しいです。